第8話「儚い光」 闇の中の蛍は描けなかった…


段々、たいていのこと(絵の出来の良さとか)には感想を書いたらしく、書くことが減ってきました(笑)
ホタルの段、初めを飛ばしたあと、後半は原作に忠実。夏目のモノローグが珍しくたくさん入ってました。
しかし、私、夏目アニメという意識が抜けてきている気がします。(じゃあ、いったいなんだと…)

……沼?
淀んだ水の表現が苦手なんだな。
明るく開けた場所だったのが意外でした。鬱蒼とした森の中のひっそりとした沼だとばかり思っていたよ…。
たぶん、最後の夕景を盛り上げるためだと思うのだけれど、初め2回は昼真っからホタルを見にいってて気分が盛り上がらない。早すぎた、なんてもんじゃない光量だ。せめて影くらい長い方がホタル鑑賞に説得力のある光景です。

ヘイケボタル?
うちの近所のホタルの季節は6月なので、桃よりも、蝉よりももっと前です。
夏目の周辺はサザエさんワールドなので良いんだけど…、気になったので調べてみました(変なこと言わないように注意中/笑)代表的なホタル、ゲンジボタルは5〜7月、ヘイケボタルは5〜9月だそうです。うちの近所のはゲンジボタルらしい。
というわけで、時期については気にしない。
だがしかし!
なぜ、点滅しないのだ、ホタル!!!
せっかく、フルカラーというか、光らせ放題の透過媒体なのに…!
スタッフ、ホタル見たこと、ないのかなー。
相変わらず細かいことが気になる――というよりも、生き物の描写は気になる口なのです。もののけ姫のヤックルーの走り方はちゃんとレイヨウ類だとか。ゲド戦記の馬は、クビの動きが人形みたいだとか。(人の表情が甘くても、動物の動きが押さえてあったら、赤井の中でその作品の株は跳ね上がります。ダメだとがた落ちします/笑)

すみません、そんなの話筋には関係ねぇ、ですよね(笑)



(削除エピソード)いつもの昔のうなされる夢。

要らないといえば要らないおなじみの冒頭。
しかし、あると話に重みが増すんだよな。今回は「妖怪に煩わされる日々からの解放を望み続けてきたのに、失った時の寂しさに気づいてしまう」夏目の話でもあるので。
削られていても、想像力があれば中盤の「それが望みだったじゃないか」の独白から重みを察することはできる。

(削除エピソード)寝ぼけてちょっと夏目の味見をする先生

要らないといえば要らない先生と夏目の基本設定。
いつの間にかすっかり馴れ合っているので、読者は(おそらくニャンコ先生も)時々、夏目は食料だという事実を忘れている。
でも、やっぱりあると深いんだよな。「ペットと飼い主」の関係だとか、「用心棒に励む」理由とか。

(削除エピソード)塔子さんと級友とホタルの話。

いきなり沼で章史さんに会っちゃうところから始まるので、何を思い立って夏目がホタルを見に来たのか……。
女! 女ができたんだろう、この裏切り者!!!(西村君、大好き/笑)

(削除)
キヨ「まぁ、酒のいっぱいでも出してくれれば祟りはしないさ小僧」


あの崖の高さは異常だ!(けたけた) 時々、すごいことしますね、製作会。
夏目の大ピンチに(あの高さは命の関わりますよ)のんびり肩に張り付いている先生がなんともかんとも。 すべしゃっと落ちて、捻挫くらいの高さじゃないと(笑)

キヨ「(原)あれと私は友人だ」→「あれは私の友人だ」

と=その動作・作用を行う上で要求される相手(のもの)であることを表す
は=判断の対象や叙述の内容がその範囲内に限られることを表す
(新明解国語辞典)
………辞書で引いても今ひとつぴんと来ませんね。妖怪夏祭りと妖怪たちの夏祭り!

「(原)猫ごろし」→「猫ころし」

だからなに。と思ってください。気になったんです(笑)

「飼い主とペットの関係だ」との答えに
キヨ「(原)見解は一致しているようだが…」→「そうか……」


この台詞、なくなるんじゃないかと思っていましたが残って良かった!
キヨの台詞はどっちでもあんまり関係ないかな。視聴者がつっこめる感じで。

「名前は?」の問いに
キヨ「(原)下等な妖に名はない」→「当ててみろ」


クイズになったことで得る効果って……先生の変人ッぷり…? ちぢれ麺……
というか、年頃の男子高校生が、妙齢の女妖と同衾!!! …今思うと夏目かわいそう…(笑)
原作だと先生と一緒くたに殴られてるんですねホタル。このコマ、可愛いなぁ

「今さら見えるやつが会いに行っても迷惑になる」の発言者
(原)夏目→ニャンコ先生


人の心理を慮る先生!
という風に考えるとおかしい気がするけれど、この辺、先生の台詞が少ないので、しゃべっておかないとバランスが取れない。

(削除)キヨ「もう暗い。私が夜道を照らそう」

やっと夕方です。だーかーらー、ホタルを見に来るには早いんだってば(笑)
夜に隠れることができないキヨの姿を、ここで見たかった気がします。
山神様の道を照らしたホタルの末裔というエピソードも生かす台詞なのだが。

「よかった、あの人はもうひとりではないんだな」の台詞の時に
キヨ(原)素顔→お面


表情を隠したのは、夏目に「それでいいのかい、キヨ」と言わせるためかな? あるいは、最後にお面が溶けるシーンに強さを与えるため? とすると確かにお面のままの方が良いな。
しかし、それでいいのかい、はよくないな、貴志君。よくないと嘆いたところでキヨは人魚姫なのだ。良くないに決まっていても、彼女は章史さんを取り戻せはしない。
その台詞は飲み込んでおけ!(いえ、モノローグであって実際声には出していませんでしたが)

夏目「(原)だったら約束を忘れるなよ、用心棒とやらにはげんでくれよ先生」  →「だったら、おれの用心棒にはげんでくれよ。約束だろ先生」

倒置法が普通の語順に。語呂は後者の方が良いな。
約束を忘れるな、と約束だろう、か………。少なくとも「とやらに」と言っている場合、結構他人事というか信用しきってない感じがするかな? うん、後者の方が信じている度合いが強そうだ。



書き上げるまで時間がかかったわりに面白いことは書けませんでした。後半、原作通りだったからかな? なぜかわき上がる敗北感。………間違えた見方なのは自覚があります…っ。ごめん!

さておき、来週は名取さんですね。きらめいててごめん☆
しかし、赤井はあさぎとあかがねを見たいのですが………天上の音楽は鳴らせないから無理かな(笑)あと何をやるか、気になってきました。


2008/09/04 [ ]