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山海文庫 since 2012.9
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空っぽの胸に冷やりと熾る

last up date...2017/12/30

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*** memo

【お知らせ】通販のフォームが使えなくなっています。御用の際は拍手かメールにてご連絡ください(16/4/4)

21/09/09　９月９日おめでとうー！　の滑り込み！

20/02/08　明けましておｍ……んぐ！（二年連続っておまえ…）――しかぁし！　今年の春の復活祭はちゃんと申し込みました！！　ので、春！　にお会いしましょう～

19/1/29　明けましておｍ……んぐ！　ところで、２月復活祭は、またも、気づいたら募集終了してました……５月、大阪で……！

18/10/15　先生、十代目、お誕生日おめでとうございます…！

18/09/14　遅くなりましたが復活祭ではありがとうございましたー！！！
お暇つぶしにもならない短さですが、logに獄誕小話載せました

18/05/14　せっかく描いていたのに、あげ損ねておりました祝５９の日！

18/04/18　ぱちぱちをありがとうございます。更新滞っておりまして申し訳ありません…３月どこ行った？！

18/02/26　復活祭ではありがとうございました！　おかげさまで無事新刊を出せて、スケブの依頼もあり、ステキ御本を手に入れ、友達に遊んでもらったという超充実のイベントを過ごせました。また次回の機会もよろしくお願いしますー！

18/02/08　2/25の復活祭は＜東７/Ｉ74b＞です。戌年らしい新刊を出す予定…！

18/02/06　ま、まさか新年のご挨拶をし忘れているとは…！
えー、旧暦明けましておめでとうございます（笑）戌年ということで戌づくしたい所存！

17/12/30　頂き物や捧げもの、logを整理しました

17/12/16　師匠も走る１２月…

17/10/15　２４時間遅れで、先生誕とツナ誕のお祝いを申し上げます～！

17/09/28　獄誕をスルーしてしまったという体たらく…！

17/08/29　復活祭ではありがとうございましたー！！！　毎度ながら短いサクッとしたお話でしたが、新刊楽しんでいただけるといいなぁと心底思いつつ。
ごくつな栄養をたっぷり補給してきました。この熱を創作に還元したいところッス！

17/08/23　復活祭は＜西３・４　オ19ｂ＞です！
新刊……は目下努力中です。ひぇえぇ…

17/07/13　ぱちぱちをありがとうございます。動きがなくて面目ない…。
ですが！　今度こそちゃんと復活祭！申し込みました！！

17/05/09　ぼちぼちうかうかしていられない時期に…！

17/03/30　何年ぶりかの大熱を出しました…
そんな間にもぱちぱちをありがとうございます！

17/03/21　復活祭、居候でしたが、萌え心をたくさんいただいて帰ってきました！　ありがとうございます！！　……次こそ頑張るッスじゅうだいめぇ…

17/03/07　春眠暁を覚えず。というほどまだ暖かくはないのですが。…復活祭が目前です、ね…？

17/02/06　昨日、京都の原画展に行ってきました！　美しかった…。絵はアナログに限る。派です。（あ、でもデジタルも美しいものは美しい）
模写を再開したいとは思うけれど、全巻貸し出し中なのでありました（笑）

17/02/02　こいけやさんが居候させてくださるってありがとうございます！　なにか、できたらいいなぁと思いつつ。

17/01/17　明け切りましておめでとうございます！！！　大失敗です！　復活祭、申し込み損ねました…今ちょっと立ち直れない…

16/12/30　もうちょっと明るい絵で締めたかった…！　んですけども、今年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。よいお年を～！

16/12/21　生きてます！　生きてますとも！

16/10/28　獣をつけてレベルを上げる作戦（だから上がらないって…）

16/10/15　我らが十代目！　お誕生日おめでとうございました！（遅刻…）

16/09/26　有言実行！

16/09/25　落書きの下書きできた！　明日仕事を早くやっつけて獄とツナに色を塗る…！（※楽しみを作って明日を乗り切る作戦）

16/09/13　獄誕短文を書きかけて挫折しました…しょんぼり

16/09/05　復活祭、ありがとうございました！！！

楽しかったです。…楽しかったです！！！　次の３月に向けてやる気がもりもり。頑張りますぞぅ！

16/09/01　まだ３割しか完成していませんが、出れば新刊は１０年後のごくつなの毎度おなじみ十代目の片思い話です。山本がお節介をしようとして変な方向に話が転がって…、落ちるところに落としたい！

16/08/24　復活祭は東３ヨ6b＜山海文庫＞です。原稿はいまも真っ白ですが…

16/08/01　日々飛ぶように過ぎて…とりあえず、9月の復活祭は申し込み済です！！！　現行計画は真っ白ですが…

16/07/8　眠れない夜に
　>>>続きを読む　

　昼の仕事が尾を引いているのは、明白だった。
　それでも体が資本だ、大きな寝台の隅っこに（本当に無駄におっきい）小さくちいさく丸まってとりあえず目をつむって――横になるだけでも随分と違うのだと、みんなが言うので――けれど、羊がオーストラリアどころでなくもう地上すべてを覆い尽さんばかりでも、それでも眠りは訪れない。
　瞼の裏がぼんやりと明るく気に障る。
　真っ暗は、苦手だ。見えないことは、臆病を刺激して耐え難い。
　けれど、いまは真暗闇がいい。
　義務感で横たえていた体をしぶしぶと起こして、裸足のまま部屋を渡って常夜灯の電源を落とす。音もなく橙の灯りが消えて、だが、真っ暗にはならなかった。カーテンを引かずにいる窓から白い光が皓々と届いた。そうだ月齢は、十五に近い。
　眠れもしない寝床に戻る気にはなれなかった。扉に背中を預けてそのままずるずると腰を下ろす。冷たい光は、まだ、瞼にやさしいようだ。
　絨毯から外れた石材の床はひんやりと触れる個所から熱を奪っていく。身の内側が熱に乗って漏れ行くのを夢想する。全部流れて輪郭をなくせば、そうすれば眠れるような気がして。ひたひたと広がった自分を思い描くのは愉快だった。
　朝。真っ赤に染まった床を最初に見るのは――ああ、たぶん彼だろう。
　ああ、うん、よろしくないな、と体の中身は皮膚の内側に留めることにして、代わりに肺腑の空気を全部吐くだけにしておいた。
「眠れませんか…？」
　厚い樫の板の向こうからひっそり送られた声に、見えない首肯だけ返して、口には違う言葉を乗せる。
「君、なんだってまだ起きてんの」
　翌日、どころでなかった！　現行犯で見つかるところだ！
　まったく油断も隙も無いのが、まさしく右腕だった。オレにはひとりで悶々とする暇もないのか。じわじわと胸に広がるのは、強いて言えば諦観に近い、何かだ。
「体を冷やされるのはお勧めしません」
　お互い会話を成り立たせる気がないようだった。
　それにしたって、まるで見えているようじゃないか。背中をそのまま滑らせて、横になってみる。硬い床に頭蓋と肩は痛んだが、つるりと冷たい表面は頬に気持ちがよかった。
「床でお眠りになるのはもっとお勧めできません」
　遠くなったはずなのに耳元で響く声に瞼をふたたび閉じる。目裏に届く月は相変わらず白かったが、それは銀にも見えたので、もう冷たくはないようだ。
　背骨にわずかあたる扉がじんわりとぬくい。
「何回か転がればやわらかいお布団があるのに何を好き好んでそんなところで眠ろうとなさってるんです」
　何回か、は嘘だ。実行すれば目が回る距離だ。
　窓を開けたいな、とふいに思う。
　湿り気を帯びた土のにおいと、わずかに冷えた朝の空気を吸いたかった。夏休み。あまりの暑さに耐えかねて転がった廊下の隅を思い出した。板目がくっきり頬に残って、先生には心底バカにされるしチビどもには笑われるし。君には……困った顔をされた。
「だいじょうぶ、切りめじゃないところにねてる」
　ほんとうは、わらいたかったの？　当時は気恥ずかしくてならなかったが、いまならそうされてもちっとも気にならない。
　やっぱり会話は成立せず、外から返ってくるのは長めの沈黙だ。
　けれど、呆れて行ってしまったとは思わなかった。心のどこをさらっても、取り残される自分を見つけることはできなかった。
　微塵も感じていなかったはずの眠気が、背中から広がるようだった。

>>>畳む

続く…？　かなぁ？

16/06/30　明日はきっと晴れるよ！

16/06/01　有言実行！

16/05/24　別件で原稿三昧をしております。おれ、これが終わったらごくつなるんだ…！

16/05/09　ごくの日！　で落書きってました

16/04/26　十代目を描きたい！って描いたのがなぜこれ…。めんぼくない…

16/04/18　前後の脈絡がわからないままに猫村さんのめろめろ獄さんを狸翻訳にかけるとこうなった。という落書き（また勝手に人様のふんどしを借りて…）

16/04/06　できた！